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そう、彼こそがあの石咲隼人。
隼人は、優しくて、かっこよくて、何でも出来る桜の幼なじみであり、自慢の親友でもあった。
そんでもって、桜がずっと片想いしている人でもあった。
「何でこんなトコいんの?」
「ちょっと忘れ物。……そっちは?」
「えっとぉ…………勉強?」
話す言葉がなかったので、とりあえず聞いてみたけど、途中で話が途切れ、お互い無言になった。
帰りたくても帰れない雰囲気で、この場をどうすることも出来ない桜。
桜は、仕方なく再びノートを開け、問題を解こうとした。
だけど、やっぱり理解できず、ピタッと手を止めた。
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