さくら色

01

｢明日からも、俺がお前の勉強見てやるよ｣

まさか、隼人と一緒に勉強出来るなんて………
でも………

｢でも、隼人は大丈夫なの？｣

｢何が？｣

｢私のせいで、隼人が受験勉強出来なくなったら………｣

桜が一番不安に思っていたこと、それは、自分のせいで隼人が迷惑するという問題だった。

私のせいで隼人が落ちてしまったら………

そんな気持ちでいっぱいだった。