少年

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いつものように教会にお祈りをし、施設にむかって歩いてると、わたしの視線の先に見なれない二人の少年がすみっこで座っているのが見えた。 わたしより、少し年下といったところだろうか。 一人は茶髪で、もう一人は短めの金髪。 誰だろうと思いながら見ていると、金髪の少年と目が合った。 なんというか、すごくわたしを警戒しているような、世の中を敵視しているような、寂しい目が印象的だった。 これが、チィを見た最初の印象だった。
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