少年

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わたしは、戸惑いながらも彼らに近づいてみると、さっき目が合った金髪の少年は、杖をついているようだった。 わたしが戸惑っているのを見ていた茶髪の方の少年は、意外にも自分から話しかけてきてくれた。 「こんにちわ。はじめまして。沢田信也といいます。園長先生から聞いてますよ、今日俺らと年の近い女性が来るって。」 そう笑顔で話してくれた。 そして続けて、さっきわたしと目が合った少年を指してこう言った。 「コイツは村上ちず」 「よろしくお願いします。村上ちずです。」 !!ちず? えっ?!女の子なのかな? 「よっよろしくお願いします。」 わたしは明らかに動揺し、少し声がうらがえってしまった。 そんなわたしを見て、ちずはクスッと笑った。
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