分岐点

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わたしは中学に入り、陸上部に入部した。 走るのが大好きで、小学校の頃から陸上をやっていた。 県内でもそこそこいい成績を残していた。 そんなある日、風邪をこじらせたのか、高熱が出て病院に行った。 そこで医者が、わたしの顔をしかめっ面で見ながらこう言った。 「顔色悪いし、ちょっと貧血みたいだから血液とろうか。それと、脱水症状起こしてるからちょっと点滴して行こう。」 わたしは看護師さんに連れられ別室のベッドに横にならされ、点滴され血を採取された。 点滴が流れている間、わたしはウトウトしていた。 それから何分たっただろう。 医者は、わたしの元に歩み寄って来てこう言うのであった。
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