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刻は夜
ある場所に一人、男がいた
「…愚かだな」
その男は笑いながら一言溢すと地に立つ
ピシャリ、赤い液体が跳ねる
周りは血の海
先程まで動いていたモノの残骸。今はピクリともしない
元は、男の命を狙った者達だった
殺しても死なないというのに
「無駄な事を…………オレは―――」
忌々しそうに顔を歪めると、其の場を去った
その背には
異質の
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