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彼女は歩くのが速く、僕は若干走りながら彼女に着いていった。
ピタ
「…?」
彼女が急に止まったので僕は不思議に思い、彼女を見上げた。
「ごめん、歩くの速かったね?」
彼女はそういいまた歩き出した。
今度は僕の歩調に合わせ、ゆっくりと────────
「ふぃ~、ここが私の家だよっ」
彼女は疲れたのか、息を吐き、マンションを見上げながらそう言った。
「……」
「んじゃ入ろうか!」
彼女は僕が何も言わなかったが嫌な顔をせずニコニコ顔で僕の手を引きながら、マンションに入って行った。
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