ー始まりー

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 「・・・・はい・・・・」  私は痛みに耐えながら、部屋に向かった。  「うぅ・・・」  部屋に入ると涙が零れてきた。  なんで私なの?  私じゃなきゃだめなの?  神様なんか信じない・・・。  大人だって・・・・。  皆、同じなんだ・・・。  私は机の上にあるカッターに手を伸ばした。  洋服の袖をまくり、腕に刃を出したカッターをあてる。  腕は傷がたくさんあって、青くなっていた。  腕に当てたカッターを引く。  赤い血がポタポタと垂れる。  痛みは感じない・・・。  心が痛いよ・・・・。  「うぅ・・・誰か・・・助けてよぉ・・・」  私は部屋で泣き続けた。  声を殺して・・・流れる血を見ながら、生きてるって実感しながら・・・。
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