「黒世界」

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「黒世界」

「黒世界」 傘も持たずに ボクは水に濡れて 壊れるんだ。 ボクはいらないから そう、ゆわれたから もうボクにイミは無いから 愛しい人たちが ボクのかわりに生きてくれる。 ボクはクロイセカイニ染まっていく ダレもいない、ボクも、「  」もいない どのくらいソコにいたのだろう。 くらくて、こわいよ なんでこんなにこわいんだろう。 何も、カンジナクなればイイのに…。 泣けないはずのボクの目に 流れてくるこれはナンダロウ。 ボクから流れ落ちた水は、 足元を光で照らしてゆく。 ふと聞こえてきたオルゴールの音 そしてその儚い綺麗な音が教えてくれた。 ボクは生きたいんだと。 少しずつ開いてゆく光が やがて扉となりボクの前にたつ ボクはその扉へ向かって、 歩き出した―… ―――――――――――― 無理やりだったかな… 無理やりだったね…
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