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「おや弘貴じゃないか…元気かい?」
「はいっ!
おばあさまもお元気そうでなによりですっ!」
こいつ…
マジで世渡り上手…
俺は心の中でほくそ笑んだ
「ばぁちゃん…弘貴の奴俺に相談があるらしいんだ…
聞いてやりたいから今日は勘弁してもらえないかな…」
「相談かい…?」
おっ…いけるか?
俺は横にいる救世主に
とびきりの笑顔を向ける
弘貴は満面の笑みで俺を見返し
ばぁちゃんに頭を下げた
「すいません!
どうしても今新太郎君に聞いて欲しいんです!」
「仕方ないねぇ…」
ばぁちゃんは弘貴を見て
呆れたようにため息をつく
やってくれるぜ…
俺は心の中で
この大根役者に拍手を送った
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