海生

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とりあえず弘貴の家に行こうという事になり 俺達は肩を並べて歩き出した 「…お前 うちのばぁちゃんにどうやって取り入ったわけ?」 解放された事で多少テンションが上がった俺は 笑いながら弘貴を見た 「坊主がいいみたいよ」 俺はクスクス笑う弘貴の頭を グリグリ撫で回した 「坊主ったって… お前どーみてもコワ坊主じゃん」 「年寄りにはそんなん区別つかねぇんだよ」 グリグリされてちょっと嬉しそうなコイツ… 変態か? 「新ちゃんは長すぎんだよ」 「俺去年ハサミ持って追いかけ回された…」 顔を歪める俺に大爆笑する弘貴… 「そんな事よりさ…」 そら来た… あーあ… タイミング悪過ぎだぜ… 「…会やぁいいんだろ」 「さすが新ちゃん! 話が早いや!」 小躍りしながら喜ぶ弘貴に 俺は深いため息をついた
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