新米看護士

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と…そんなにと言うことは少なくとも痛めつけられるのですね僕は…。泣きたくなりましたが、きっと祐華さんの冗談だと切に願いました。しかし、 「あっ、ちょっとごめんよっ」 …ぐしゃっ…う゛う゛…足を踏まれたり 「これはここにねっ」 …ピシャン…う゛う゛…ビンタされたり。もう僕はボロボロになるんじゃないかと…いや、ボロボロになっていると感じました。 そんなとき祐華さんから 「じゃあ、次病室案内するよ」 と言われもう痛いのはないだろうと安心して付いていく僕。そして、それが間違いだと気づかなかったのです。 病室周りを始めて挨拶する患者さんや保護者の方から健やかな笑顔。入院するのは小児科なので基本、0~15歳の子。この病棟では比較的乳幼児の感染症患者さんが多いようで移らないように、間接的に移さないようにを気をつけてみましたが、あるお母さんが、 「祐華さん、新しい看護師さん?いじりがいかありそうじゃない(笑)」 と…あの…僕もう端から見てもいじりキャラですか。凹みます。それに対して祐華さんも 「そうでしょー。いい感じの新人さんなんでよろしくお願いしますね」 と…そうでしょーはやめてください。と切実に思いました。
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