第二章

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服についた雨をはらうふりして 横目で君を見ていた...。 君はどこか悲しい目をして 遠くを見つめていた。 そんな君が不意に 僕に背を向ける そんな気がした。 僕が辛いときだって ばかやってるときだって 迷惑掛けてるときだって どんなときでも 僕の傍で笑っていた健気さに 背を向けてたのは 僕だったのに...。 今、君がどんなに 大切な存在か気付いたよ。 いつも背を向けてたのは 僕なのに いざ僕が君に背を向けられそうになると 心が痛い。 辛いよ...。 きっと...今君の手を掴んで 強く抱き締めても 君の心には触れられないよね。 君の寂しさを埋めることなんて 今の僕には出来ない。
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