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――『大樹、忘れるなよ。
ヒーローはな……どんな時でも諦めちゃ駄目なんだ。
良いな。忘れるなよ。』――
――「おう!
忘れるかーー!」
少年が、ガバリと顔を上げて叫んだ瞬間、教室にいた生徒全員が少年を見た。
だが、少年は何が起こったか分からずに辺りを見渡していた。
「へっ?
何で皆見てんだ?」
まるで空気を読んで無い一言。
この一言によって教室は笑いに包まれた。
そして、
「大村~……!」
一人の教師を怒らした。――
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