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――「うぃ~。
ちかれた~。」
気の抜けた声を出しながら大樹は机に倒れこんだ。
「まぁ、あれはお前が悪いな。」
そう言って大樹を見下ろす少年は、‘棚時 朱次’。
大樹の親友。
そして、数少ない大樹の噂の真相を知る人物でもある。
「でもさ!
昼休み全部使っての説教は無しでしょ!?」
そう朱次に反論するが、
「お前が悪い。」
と言われ仕方なくまた机に倒れこんだ。
そんな大樹に呆れた様なため息をつき、
「まぁ、昼休み全部は酷いな。」
とだげ言い、軽く大樹を慰めた。
しかし、朱次にとって軽い慰めでも、大樹にとってそれは大きなこととなり、
「だよね!
昼休み全部は酷いよね!」
とかなり元気になった。
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