第一話 『友達と時間は大切に』

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――「うぃ~。 ちかれた~。」  気の抜けた声を出しながら大樹は机に倒れこんだ。 「まぁ、あれはお前が悪いな。」  そう言って大樹を見下ろす少年は、‘棚時 朱次’。  大樹の親友。  そして、数少ない大樹の噂の真相を知る人物でもある。 「でもさ! 昼休み全部使っての説教は無しでしょ!?」  そう朱次に反論するが、 「お前が悪い。」 と言われ仕方なくまた机に倒れこんだ。  そんな大樹に呆れた様なため息をつき、 「まぁ、昼休み全部は酷いな。」 とだげ言い、軽く大樹を慰めた。  しかし、朱次にとって軽い慰めでも、大樹にとってそれは大きなこととなり、 「だよね! 昼休み全部は酷いよね!」 とかなり元気になった。
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