《コンドーム》

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悟はさくらを抱きかかえると部屋の奥のベッドに放り投げた。 そして、さくらが体制を立て直す間を与えず、上に覆い被さる。 「ま…待って…」 「嫌だ。もう待てない」 「待ってったら!」 悟の動きが止まった。 さくらは乱れた衣服を整え、真っ直ぐに悟を見つめる。 その強い視線に悟はギクリとさせられた。 「さくら、その…ごめん…」 思わず目をそらして頭を垂れる。 「でも…でも俺はさくらが好きだか―」 言いかけた唇をさくらの唇がそっと塞いだ。 そして、 「靴、脱ぎたいの。あと、シャワー浴びてからでもいい?」 と、やわらかく笑った。
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