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悲しそうに…
ある夜、佳奈は
「最近来るの遅いね…どっかに気になる子いるの?」
だって…今は決算の処理もあるし、監査も入っているんだよ!
って言うか、何で俺が言い訳しなくてはいけないの?
「ごめん…馬鹿なこと言っちゃった」
謝らなくていいよ!俺が連絡しないのが悪いんだ…
ソファーに腰掛けている佳奈は、自然と身体を寄せて来た
思わず抱きしめてしまった
可愛いと思った
まだ4月なのに、Tシャツだけの佳奈の肩は私の掌には素肌のような感触だった
泊まっていっていい?
「珍しいね!てっちゃん…奥さんになんて言い訳するの?」
どう言うんだろうね…そんな事いいじゃん
佳奈は心配しなくていいよ
「嬉しい…週末でもないのに」
佳奈と出会ってどの位経つのだろう
「永いようで、まだ短いかもね…」
そうだよね…
「大好きだよ!てっちゃん…」
そう言って、今度は佳奈の方から俺のほっぺに唇を押し当てて来た
佳奈は今、何を望んでる?
「今は、こうしててっちゃんがそばにいてくれたらいい…」
そっか…ありがと
そんな会話に俺は…
何か熱く込み上げるものを感じていた
思わず抱きしめた
小さな佳奈の身体…
「ダメだよ!シャワー浴びてからね!」
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