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もう4月なのに…
駐車スペースに置いた俺の車は久しぶりに雪に覆われていた
それと…やはり久しぶりのちゃんとした朝食
佳奈が作ってくれた
カーテンを開けながら俺を起こす佳奈の声
そんな優しい声では起きないよ!
薄目を開けて、佳奈の様子を見ていた
するとちょっと怒ったみたいに
「会社に遅れちゃうよ!」
うーん…
「てっちゃんの為に両目の目玉焼き作ったよ!おーきて!」
おはよっ
暖かいごはんに目玉焼き
そして佳奈の話す声
ここちよい朝…
「今夜は…来るはずないよね?いいけど…」
会社休もうかな~このままいたい…
「ダメだよ!会社行かなきゃーそれにずっと一緒にいたら、てっちゃんを待つ楽しみがなくなるし…」
そう言って佳奈は無理に笑った
「行ってらっしゃい!待ってるからねー」
そして…
新婚の夫婦のように…
自然に、どちらからともなく唇を重ねた
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