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戀華は拗ねたように頬を膨らませる。
その様子は実に可愛げのあるもので、一部のお友達には大変人気のありそうなモノである。
それを見たクロと炎那は苦笑し、先に食べ始めていた炎髪の男性に続き、手を合わせて朝食を食べ始めた。
それから十数分、たわいのない会話と共に食事が進む。
その間、リリスはクロの後ろに控え、その様子を眺めている、その表情はどこか喜と哀の混じった哀愁を感じさせる。
リリスはクロが箸をテーブルに置くのと同時に口を開く。
「クロ様、そろそろ御登校のお時間です」
「ん、あぁ、じゃそろそろ行くか」
クロは手を合わせ「ごちそうさま」を済ませて、席を立つ。
¶棗¶様より
リリス
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