ゆっくりする資格

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そうだ外にでよう。 家族は寝ている。完璧な資格取り計画だ。 もうゆっくりすることしかおれの頭にはない。 それにしても、町はとても静かだ。 そしておれは、ひたすらに町をさ迷った。 何時間さ迷っただろう。 {ハ!} 階段からいかにもありきたりにみかんを抱えたおばさんがいるじゃないか。 もう資格はおれのもんだ! その時おれは気づかなかった。隣ん家の山田もおばさんを狙っていたことを。
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