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side K ダンダン シュッ とある高校の体育館からは、何かの跳ねる音と投げられる音が繰り返されている シュッ バシュッ 『スリィー!』 何かが何かを通った音がすると、体育館には歓声が広がった 同時に試合終了のブザーが鳴り響く 一カ所に人が集まり、そして中心には一人の少年がいた 「さっすが綺里だな!」 「ちくしょー…またお前に負けたぜ」 「綺里ちゃん、スリー打ちまくってたもんね!」 「ちょー格好良かったよ」 綺里と呼ばれた少年は、あまり乱れてない息を整えながらクスクスと笑う 「ありがと!なんか今日は調子いいんだよねー」 そう言って首を傾げれば、周りにいる男子は苦笑し女子はきゃあきゃあと色めき立った  
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