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「ほらお前ら、号令かけないと授業終わんねえぞ!」 一人だけ色の違うジャージを着た男性が集合をかけた 次の授業なんだっけ、購買寄ってっかな、と言いながら皆が集まる 「日直は誰だ?」 「はーい、きょーつけー」 一人の少女が声を掛けると、体育館はシィンと静まる そして… もえあがーれー もえあがーれー もえあがーれー がんだむー 音楽が鳴り響いた 『(しかもファーストかよ!)』 「だ、誰の携帯だ!」 男性が呆れて言うと、綺里と呼ばれた少年が手をあげた 「はいはーい、僕んでーす。先に終わってていいよ」 前半は男性に、後半は友人達に告げてから未だ鳴り止まない携帯を手に取った 「はいなー。あぁ…うん、分かった。すぐ行くよ、《彩ねーさん》」  
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