42人が本棚に入れています
本棚に追加
side A
「…であるからして、この数式を用いて…」
とある高校の、とある教室
そこでは白髪に丸眼鏡の男性が数字や記号を黒板に書いていた
「…つまり解は…藍浦さん」
「x=5です」
「そうですね。更に…」
藍浦と呼ばれた窓際に座っている少女は、視線を外へと向ける
なんかだるー なんかでるー
あいしてるー
あれいっこまちがってるんるー
『(らき★すたかよ!)』
「おや、誰ですか?」
突如鳴り響いた音楽に全員が心の中でツッコミ、男性は音の出所を探した
「あたしです、すみません」
少女は謝罪を述べ、男性が再び黒板を向いた時に、携帯を手に取った
「メール…《彩愛さん》からだ。すぐ行かなきゃ」
next story 『2 休暇』
最初のコメントを投稿しよう!