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「鏡」
鏡の中の自分を見つめる。「お前は誰だ」と問いかけてみる。
当たり前だけど答えは出ない。鏡の中でも自分は自分だから。
だけどふと思う、もし鏡の中の自分が別人だったら答えは出るのだろうか?と。
もう一度問いかけてみよう。
「お前は誰だ。」
何回か繰り返して、一つ気づいた事がある。「この問いには答えがない」と。
「自分は何者か」。答えがあるとすれば「人間」だろう。
もし鏡の中に入れたならば、この問いは正しくなるのだろうか。
君は「馬鹿馬鹿しい」と笑うだろう。そんな行動に意味は無い、と。
それは正論だ。こんな行動に意味などない。
だが、意味があることが全てではないと僕は思う。
意味があってこその行動のみならば、この世界に「人間」などいりはしない。只「機械」があればいい。
鏡の中の自分を見つめる。「お前は誰だ。」と問いかける。
やっぱり答えは出てこない。語りかけているのは「自分」だから。
でも、わからなくてもいいのかもしれない。
それが「個性」であり、それが「自分」だから。
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