一章…[始まり]

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ってかなんだったんだよあのじいさんは…       俺に何かようだったのかよっ…って考えても仕方ないか…     もう会うことはないだろうし       「…あ、あの~」       と思っていたらまた声を掛けられたので、またかよっと思いつつ声が聞こえた方に、俺は振り向いた         そこには先ほどの女の人がいた     よく見ると女の人は、俺と同じ中学の制服をきていた     「あの…まだ何か?…」       「先程は、ほんとありがとうございました!」     というと俺の方に深々と頭を下げて来た       「いいっていいって…ってか俺何もしてないし…それより君は、車に乗らなくていいのか?」       「は、はい…私はただおじいさんを探すためにここに来ただけですから」       じゃあ一緒に乗って行けばいいだろ     「それに…」       それに?       「車で移動中たまたま落込んでるあなたの姿を見掛けたので」
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