一章…[始まり]

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「はい?…何故そう思ったんだ?」       「今日の試合を見てて、長尾さんが空振り三振して、哀しそうに上空を見つめていたので、そう思いました」         「試合見てたって…あんたも物好きな人だな。 あんなチームのために時間つぶしてよ…」       「私は、野球が好きですから」         「へぇーそうなんだ。けど、俺が野球辞めようが辞めまいが、あんたには関係ないよな」       「関係ありますよ! あなたの姿が、私が尊敬してるある選手とそっくりなんですから!」     俺の姿がそっくり…もしかして…       「なぁ…えっと…すまん、君の名前なんて言うんだ?」
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