一章…[始まり]

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今更何聞いてんだ俺?     「あ、申し遅れました。 私は…あなたと同じ咲川中学校の生徒、神山由里(カミヤマユリ)です」         神山…由里…って聞いたことはないな         「で、神山が、いってる俺とそっくりな人ってもしかして……"中邑和博"選手のこと?」         「そうです! あの人のフルスイングを見て、凄いと思いましたから!」       と目を輝かせながら言葉を発し、俺の方に近付いてくる         「ちょ…ち、近いって…」       「あ、ご、ごめんなさい」       謝りながら、後ろに下がっていく神山 でも、ほんとに近かった。 そして一瞬だけど、ほのかな香りもした   そのせいか、少しドキドキしていた       「け、けど、どうして知っているんだ? あの人は、もう現役じゃないのに」
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