一章…[始まり]

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「だから!俺に何か用なのかって聞いてんだよ!?」         「……お前さん、もうちょっと年寄りを労るといった気持ちがあったほうがええぞ お陰で、耳がキンキンするわい」         「いやいや、アンタが悪いだろ。 アンタがとぼけるからよ」       「まぁええわ…お前さん見たところ――」     と爺さんが俺に話してる最中…     「…おじいさーん!何処ォ!?」       と遠くの方から、女の声が聞こえた       俺はその場から立ち上がり、当たりを見渡し、爺さんらしき人を探す。 だが…この隣りにいるボケジジイ以外、他に爺さんらしき人はいなかった       「…何か人探しているみたいだけど、あれってアンタの事なんじゃねぇか?」       探し終え、ベンチに座り込み、隣りにいるボケジジイの方を見たら、何故か頭を抱え込んでるジジイの姿があった
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