一章…[始まり]

9/22
前へ
/240ページ
次へ
「お、おいどうしたんだよ?」       「あ、あやつがきよった…わしを魔界へといざなうものが…」     ま、魔界ってここ日本だよな?       「すまぬがお主、わしをかくま…」     「わりぃじいさん……もう手遅れだわ…」       「やっと見つけた!もうおじいさん探したんだからね!」       じいさんを探してた女の人は、俺と同じくらいの年頃の女の人だった       「すみません、おじいさんが迷惑掛けてしまって」       「いや、別に気にしなくていいけど」       「ほら病院行くよ!おじいさん!お母さんが車の中で待っているんだから」     「嫌じゃ!あそこに戻るのだけは勘弁じゃ~」       と爺さんが発しているが、結局無理矢理連れて行かれた爺さんであった       (ふぅ~これで静かになる)     俺はまたベンチに座り込んだ
/240ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加