対等ゲーム

入学式

　
『学業学科、運動学科の全生徒はすみやかに体育館に集まってください、繰り返します。学業学科、運動学科の全生徒はすみやかに体育館に集まってください。』

放送がなり学業学科と運動学科の生徒は体育館に集まった。

左側に学業学科、右側に運動学科と並ぶ

親のいない入学式、いるのは数名の先生達だけ。

体育館は200名が入ってもまだ広すぎた。

校長先生はステージにあがり話している。校長先生はなかなか若いほうで厳しそうな顔つきだった。

『各科代表挨拶、学業学科高瀬一馬、運動学科黒崎達哉、ステージにどうぞ』

はい、と一馬と達哉は各科の代表としてステージに上がる。

お互いがお互いを見る。

対なる自分を見ているみたいだと…

それぞれ渡された紙を読み上げる。

『我々学業学科は、ここで学び、新たな知識をつける事を嬉しい限りに思います。学業学科１年、代表、高瀬一馬』

『我々運動学科は、ここで鍛え、新たな力をつける事を嬉しい限りに思います。運動学科１年、代表、黒崎達哉』

パチパチと沢山の拍手をもらい、校長と握手をしてステージを降りる。

入学式が終わり、俺達は寮に戻る事になった。

これからお互い違う事を学ぶ…１ヶ月…これが俺達の幸せな期間だった。