入学式

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高瀬一馬         各科代表がステージに上がる。  俺の隣には運動学科代表の黒崎達哉という男が立っていた。   これが体力バカ代表か……     渡された紙を読み上げる。     黒崎というやつは俺が喋っているのにアクビなんかしてきた。    ちっ…コレだからバカは嫌いだ…   低脳で人の言う事を全く聞こうとしない…   日本の子供はなんでスポーツなんかにハマるんだか…   プロになりたい…?   バカもほどほどにしろよ、プロになってどうする? ずっとスポーツが出来る訳じゃないのに… 俺達みたくいい頭を持っていれば将来はずっと裕福に暮らせれる。 トップに立てば全てが思い通り…     運動学科なんて低脳馬鹿の集まるただの逃げ道さ… 動く事しか取り柄がないなんて可哀想だな…   呆れた俺は席に戻り早く明日にならないかとイライラしていた。     明日から授業が始まる…   早く勉強がしたい…早くこの学園のトップに立ちたい…   俺はここでも常に上を目指していた。             もちろん、運動学科よりも上に…な    
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