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入学式が終わりみんながバラバラに寮に戻る。
一馬と達哉はそこで初めて言葉を交わした。
達哉は一馬の隣につき横目で話しかけた。
『よぉ…ガリベン君?お前朝から俺の事睨んでたよな?』
達哉が話しかけてきたがそちらに顔を向けずに一馬は言った。
『気のせいさ体力バカ、それより…俺は低脳と話してる暇なんてないんだが…』
『あ?なんだとテメェ…どうせお部屋に戻って机とお見合いだろ?』
はっと鼻で笑う達哉、一馬はそんな達哉をため息をはいていた。
『お前こそ部屋で暴れすぎて迷惑をかけない事だな…せいぜいご自慢の体をムキムキにでもしてろよ…』
『ひ弱なテメェに言われたかねぇなぁー』
2人の相性は最悪だった。
一馬は達哉を嫌がり
達哉は一馬を嫌った
ライバル…
知識においては頂点に立つ男、高瀬一馬…
運動においては頂点に立つ男、黒崎達哉…
この時から2人はお互いに敵意をもっていた。
どちらが上か、一番か
それは後々にわかる事だった…。
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