学業学科

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  各科代表という権利はかなりいいものらしく、俺はまわりからチヤホヤされていた。   西条は学業学科をトップで受かったらしいが…   毎日学科試験というものがあり、俺達は東大レベルのテストを毎日のように受けていた。   毎朝順位が発表されていて、俺はもちろん1位、2位は西条だった。   俺の場合この学科試験で1位をキープしとかないと代表の権利は剥奪される。   だがそんな心配はない、俺の学科試験はすべて満点だからだ…    この学園のレベルは俺にぴったりだった。   朝から夜まで勉強、勉強…   校舎が違うため騒がしい運動学科もいない…       『高瀬君、お昼食べに行かない?』   西条はあれから毎日のように俺に話しかけてくる。   『あぁ…いいよ、行こうか』   2人で食堂に食べに行く、食堂は運動学科と共同で、よくもめあいが起こる。   ほら…今日も         ガシャーンッ!   『ブツブツブツブツ後ろでうるせぇんだよっ!!』   『なにをっ…!君たちこそゲラゲラ笑って僕達の勉強を邪魔しないでほしいな!!』     どうやら運動学科の生徒が後ろの席で勉強していた学業学科にイラついているようだ…     『勉強なんて教室でしてろ!!飯が不味くなんだよっ!!』   『そんなの個人の自由だろ!飯が不味くなるんなら食べなきゃいいだろっ!』   『んだとコラッ!』   『ひっ…』   運動学科の生徒が殴りかかろうと胸ぐらをつかむ…     『やめろよ』   俺はそいつの手をつかみ離させた。   『っ…お前…学業学科代表の…』   『俺の権力使って退学にでもしようか?勉強できないからって八つ当たりはよくないな…』   『っ…てめぇ…』   『あきらかに悪いのは…そっちだろ…?』     低脳共が…     運動学科の生徒は舌打ちをした後、学食から去っていった。    
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