932人が本棚に入れています
本棚に追加
こんな事は日常茶飯事、寮も同じなので慣れる。
それは女子寮も同じで、よく俺の所に女子が相談しにくる。
西条は女子の中心だから俺達はよく2人で話し合い、どうするかを決めていた。
『今日も何かあったのか?』
『今日は運動学科の女子にボールを当てられたと…』
『そうか…ふん、頭が悪い奴はそんな事しかできないんだよ…先生に話しておく』
『えぇ…お願い』
科の先生に意見できるのは代表のみ、俺は昼食の後運動学科の職員室へ向かった。
コンコン…
『失礼します』
『高瀬君か…また何かあったのかい?』
先生達はみんなジャージ、俺はこの先生達が嫌いだった。頭が悪そうでいつも来るがタバコの匂いがきつい…
『そちらの女子生徒が学業学科の女子に対しボールをぶつけてきたらしいですが…』
『そうか…すまないね…こちらから言っておく…』
『しっかりしてくださいよ、これだからスポーツしかできない人は……では、よろしくお願いしますよ、失礼します』
俺は職員室を出て授業に向かった。
『ふんっ…小生意気なガキが…』
『でもそろそろですよね…例の…』
『ああ…どうなるか…見ものだな、さぁ授業に行きますか!』
例の…
それは国が用意した実験ゲーム…
俺達がまさかその実験体だなんて、その時は大人しか知らなかった…。
長い廊下、学業学科と運動学科を区切る渡り廊下…
そこを歩いていると目の前から…
運動学科代表…黒崎達哉が歩いてきた。
最初のコメントを投稿しよう!