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『なんか文句あるならハッキリいいなよ!!』
運動学科の女子2名に対し学業学科5名…
『頭も筋肉みたいな男まさりの子がここになんの用?』
クスクスと小馬鹿にしながら笑う学業学科女子
『本を見てなにが悪いのよ!』
『本をね~あなた達みたいな子が読めるかしら…』
『っ…バカにして!!』
運動学科の子は気が強いからすぐ手が出てしまう…
振り上げた手で相手を叩こうとた。
パシッ…!
『っ!?黒崎君…』
『もうすぐ授業が始まるし…借りたい本があるならすぐ借りて行かないと…ね?』
ニコっと笑いかけた。
『あなた…運動学科代表の…なにしにきたんですか?』
『本が読みたいから来ただけだよ?君達みたくスポーツが全然できない子にはわかんないけど気休めも必要なんだよ?』
こちらを見つめる運動学科の女子達…
いい加減イライラしてくるなぁ~
『図書室は君達のテリトリーってわけじゃないだろう?俺達はやろうと思ったら勉強だってできるよ、君達みたく全くの運動音痴よりはマシだと思うけど?』
『なっ!さすがは運動学科の代表さんだわ…!私達の代表が高瀬君でよかったわ…あなたみたいなグチグチうるさい人じゃなくてね…』
ん~…立場わかってねぇなこの女
『おい…調子のってんじゃねぇぞ?』
俺はその女子の腕を掴んで力をほんの少し入れた。
ギリッ…
『痛っ…離し…て』
俺の手を引っ掻くが俺にはかゆいくらいだ…
『何してる!』
そこに入ってきたのは学業学科の先生…スーツにメガネ…堅苦しい感じの奴らだ…
『ああ…今彼女にいい本がないか聞いていたんです』
『なっ!?』
女がなにか言い出そうだったが俺が腕に力を入れたらすぐに黙った。
俺の力ならあんたの骨くらい余裕で折れるしな…
適当にあった本を取り出す。
『そんじゃ、俺も授業に行きますから』
代表ってのは楽だな、先生でさえ何も言えないのだから…
本を持ちながら渡り廊下を進む、すると前からもう1つの足音が……学業学科代表、高瀬一馬だった。
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