ライバル

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  『高瀬…』   『黒崎…』   足をとめ、お互いがお互いを睨む。   『なんでお前が学業学科の校舎にいた?』   『それはこっちの台詞だね~見るのも嫌な奴が運動学科に遊びにきたのか?』   『はっ!まさか…俺は学業学科代表だぞ?どうも運動学科の低脳達が勉強できないから迷惑をかけてるって苦情がきてね、運動学科の代表は何をしてるんだか…あぁ、所詮は低脳の代表も低脳か…』   『そっちこそ勉強できるからって調子にのらないでほしいな、俺達はまったく勉強できないってわけじゃないんでね、運動神経もない奴が喧嘩売る相手は考えた方がいいと思うぜ?泣きながら部屋で勉強してな…貧弱君』   『ふん…喧嘩ねぇ…低脳はただ拳を振り回すだけだからな…』    一馬は足を進めた。     バンッ!!     達哉は持っていた本を一馬に押し付けた。     『つっ…!』   『返しとけ、頭脳なんて喧嘩ではクソも役にたたない軟弱者だぜ?早死にするタイプだなお前』     『ちっ…!野蛮だな、考えて行動しない奴の方が早死なんだ…』   達哉も足を進めた。   『いつかわからしてやるよ、どちらがこの学園で最強か…頭脳より力だ…』     『数だけの力なんていらない、少ない力をどう使うか考える頭脳が必要なんだ…』       2人は振り向きもしないままお互いの校舎に戻る。   お互いが頂点を目指す     2人なんていらない…いるのはたった1人で十分なんだ…                 いつか…決着を…                                    ゲームの開始はすぐそこに…    
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