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『学業学科、運動学科の生徒は全員体育館へ集まってください、繰り返します。学業学科、運動学科の生徒は全員体育館へ集まってください』
学園の放送がなる。
学園にいる全ての生徒、先生は体育館に集まる。
『なにあれ…?』
『イベント…?』
体育館には軍服を着た先生達、手には銃…
『先生どうしたの…?』
1人の運動学科の女子が先生に話しかけた。
先生は何も言わず、ただ銃を構える。
『なにこれリアル~♪』
パンッ…!
『ッ…えっ…?』
弾は女子生徒の胸を貫く、撃たれた所から血が出てジワジワと制服が赤に染まる。
『せん…せッ…』
先生に手を伸ばす女子生徒…先生の目は冷たく、今まで優しく厳しく俺達に色々と教えていた先生とは思えなかった。
先生の服に触れる前に…
ドサッ……
女子生徒は死んだ…
それを黙って見ていた各科の生徒…
動かないその死体を見る。
それはすぐにみんなに恐怖を与えた。
『ひっ…うわあぁああああああっ!!!!』
『きゃああっ!!真美ぃいっ!!!!』
『冗談じゃねえええっ!!』
全校生徒199名が一斉に騒ぎ始めた。
その場に座りこむ者、入り口へ逃げようとする者、死体へ駆け寄る者からそのまま動けない者……
一馬は驚いた様子でその死体を見た後先生を見た。先生方は冷たい視線でみんなを見つめる。
達哉はずっとその死体を見ていた。駆け寄る生徒は泣きじゃくり、これが本当に現実で起きた事なのだと実感する。
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