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黒崎達哉
中井が死んだ…A組で明るくてバレーが大好きで将来は日本代表になるとまで言っていた。
その元気な姿が今は動かない人形のようだ…
赤い血…
中井は泣いていた。
なのに先生は…
何だよこれ…
校長のルール説明が終わる。
冗談だろ…?
代表が死ねば運動学科のみんなも死ぬだって?
それになんで俺が…
なんだよ殺し合いって…
俺は高瀬の方へ目をやる…まっすぐでキリッとしたキツい目…
高瀬が死ねばいいのか?
高瀬が死ねば俺の将来は大丈夫なのか?
わけがわからない…でも1つだけ確かなのは…
高瀬を殺せばいいんだろう?
高瀬がこちらを見てきた。
冷たい目…何を考えてる…?
俺を殺そうか考えてるのか?
俺はみんなを守りたい、そしてこんな地味な終わり方なんて嫌だ!
元から高瀬は気に入らなかったんだ…
殺したって別にいいんじゃないか?
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