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高瀬 一馬
今日が入学式、届いた新しい制服を着る。
指定の鞄をもち、家を出る。
これから寮生活が始まる。
俺は期待を胸に足を進めた。
どんな学業が学べるのか、はたしてどのくらいのレベルなのか…俺のワクワクは収まらなかった。
駅に行き、電車で2時間…
途中で何人か同じ制服の奴を見た。
あれが運動学科か…俺達の制服は色が違う、学業学科は緑と黒が混ざったかんじで運動学科は青と黒が混ざった色…
『ふんっ…ただ動くだけの運動学科が鞄もってても意味ないじゃないか…』
しばらく行くと電車の窓から真新しい学校が見えた。
あれが憐等学園…
これから俺達が毎日通う学校か…
俺は電車を降りてタクシーをひろった。
『すみません、憐等学園までお願いします』
『おおっ!君新しく出来た学校に入る子かい!?』
なんだこの運転手…俺はいつかこの国のトップに立つ男だぜ?
少し不機嫌になりながらも俺は愛想笑いをしながら答えた
『えぇ、今日が入学式なんですょ…』
タクシーは走りだしたが運転手はずっと口をとめなかった。そこまで俺達の新しい高校に興味津々だった。
タクシーを降りて俺は初めて憐等学園を間近で見た…
『デカいな…』
校舎は2つあり1階、2階、3階は渡り廊下で繋がれていた。
運動学科があるためグランドは信じられないくらい広かった。そのためまわりに住宅はなく、俺達の寮は学園内にあった。
寮はビルみたいなもので会社のようだった…。
学業学科の生徒は全部で100名、同じく運動学科も100名…
200名だけじゃあこの学園は広すぎだった。
まぁまだ生徒は俺達だけだしな…
俺は履きなれない上靴を履き、学業学科の教室へむかった。
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