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カタカタ‥‥
暗闇の部屋に響くパソコンの音。
「―――!!隊長異常な魔力の放出があった所を見つけました」
「!!そうか行くぞ」
隊長サクは命令をしそそくさと準備を始めた。体も珍しく興奮が抑えられないようだ。
「場所は何処だ」
「危険区域の森です!!」
他の隊員も興奮が抑えられないのかいつも冷静な奴らが顔を熱らせて勢いよく発言する。
サクは、それを聞いて考えた後
「万が一、あらゆる危険に遭遇しても平気なようにしっかりと装備していけ!後魔道具も忘れるな。いくら私達がエリートでも私達の魔法は戦いに優れてはいない。覚悟をしていけ」
隊長のサクの声とともに「ハイ!!」と活気溢れる声が続いた。
だから、隊員には聞こえなかった。
「‥‥もし、魔龍に出会え戦う事になったら確実に死だ。」
サクは、そんな危険があると分かっていながら魔龍の居たと思われる場所へ向かった。自らの欲望を止める術が分からなくて。
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