胡蝶の夢

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――あぁ。 トーキは思う。 これは過去の自分の姿。 先生に双剣の特訓を受けている自分の姿なのだと。 懐かしい。 トーキは感慨深い。 先生。 ある日突然姿を消した。 先生。 初恋の人だったのかもしれない。 先生。 また、逢いたい人。 先生。 ずっと待っていたのにこなかった人。 先生に逢うのは口約束だった。 だから、両親は先生のことを知らない。 トーキはずっと待っていた。
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