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「…お、碧?」
「えっ、あっ…隼。どうしてここにいるの?」
雨を見上げながらぼーっとしてた。
いつのまにか、隣に隼が立っている。
「どうしてって…碧はどーしたんだ?」
「ん?」
「…涙。」
「えっ!うそっ…」
いつのまにか泣いていた。
隼は目を逸らして、空を見上げてる。
「止まないな。」
「…だね」
「傘は?」
「ない。」
「…ほら、傘。気ぃ付けて帰れよ。」
「隼の傘でしょ?隼はどうするの?」
「俺チャリ。」
「濡れるよ。いいって。大丈夫だから。」
「いいの。じゃな。」
隼が雨の中に走りだそうとする。
「待って。…一緒に帰ろ?」
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