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本日5本目のタバコの灰が音もなく灰皿の中に落ちる。いつになくイライラしているがその原因が自分にあるのだからタバコの本数も増える一方だ。
「珍しい事もあるもんだな。」
そう言って俺の前の席に座ったのは同じ大学に通う北田 聡(キタダ サトシ)。
「なにが。」
「タバコ。今日ペース速いんじゃね?なんかあった?」
別に。なんて嘘をついてしまうのは昔からの癖だ。
「また彼女かよ。いい加減、ソイツやめれば?お前なら簡単に次の奴見つけれるだろ?」
やっぱり幼馴染には全て筒抜けのようだ。
「ここ出ようぜ。」
洒落たカフェで昼間っからする会話じゃないから俺は静かに席を立った。
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