第2夜

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土方は冷たい目で青年を見た 「お前、女だろ?」 「…何?声と顔で判別できないの?」 馬鹿にする少年…ではなく少女。 「違げーよ!男もんの服着てっから不思議に思ったんだよ」 「あ、成る程」 「なんであんな格好してたんだ? それと未だに持っているその刀と、その怪我も「ハーックション! あーすっきりした」 「…てめー」 土方の額には青筋がうっすらとできたが …我慢だ。怒るな俺! と、静めまた口を開いた 「お前が何者か洗いざらいはいてもらおうか」 それを聞いた少女は顔を青ざめた 「…はく?」 「あぁ。そうだ」 土方は不適な笑みで少女に近づく 「…分かりました」 観念したのか少女は静かに言った。 ふ、ちょろい… と、土方は思っていると 「今から吐きます!」 と、言い指を口に入れた 「ち、違ーーーう!」 土方は素早く少女の手を掴み阻止した 「な、何するんですか!」 「それはこっちのセリフだぁ!」 「人が痛んでる姿を見て悦びたいんでしょ!?この変態!」 キッと睨み涙目で訴えかけた 「違うから!」 「うわぁ土方さん最悪ぅ」 「違うつってんだろ!」 ハァ、ハァと呼吸を乱す土方を見ながら 「まぁ、遊びは終わりにしようか、おき」 「そうですね」 と、満足気に言ったのだった
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