第2夜

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「凪さん。この人は私の一応上司の土方歳三さんです」 「一応ってなんだ!一応って!!」 「亜黒凪。 あんたは出来るだけ名前で呼ばないで。 おきはいいけどさ」 「何、この差別」 土方は一度とため息をつき、目付きを変えた 「それで、お前は何故怪我をしていた?」 さっきとは違う雰囲気と声… 沖田も笑顔を消し、凪を見た。 「争いに巻き込まれた可哀想な美少女」 緊張感のないその答えに土方の堪忍袋がキレた。 「ふざけたこと言ってんじゃねー!ホントのこと言わないと殺すぞ!」 土方は刀をちらつかせ殺気を出す。 それを感じた凪は正直に話し始めた。 「簡単に言うと、私は小さな村で生まれたの。 その村には100年に一度、村長を決めなくちゃならない。その村長を決めるやり方は殺し合い… だから私は争いに巻き込まれた可哀想な少女1ってわけ」 凪は意味深に笑う。
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