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「凪さん。この人は私の一応上司の土方歳三さんです」
「一応ってなんだ!一応って!!」
「亜黒凪。
あんたは出来るだけ名前で呼ばないで。
おきはいいけどさ」
「何、この差別」
土方は一度とため息をつき、目付きを変えた
「それで、お前は何故怪我をしていた?」
さっきとは違う雰囲気と声…
沖田も笑顔を消し、凪を見た。
「争いに巻き込まれた可哀想な美少女」
緊張感のないその答えに土方の堪忍袋がキレた。
「ふざけたこと言ってんじゃねー!ホントのこと言わないと殺すぞ!」
土方は刀をちらつかせ殺気を出す。
それを感じた凪は正直に話し始めた。
「簡単に言うと、私は小さな村で生まれたの。
その村には100年に一度、村長を決めなくちゃならない。その村長を決めるやり方は殺し合い…
だから私は争いに巻き込まれた可哀想な少女1ってわけ」
凪は意味深に笑う。
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