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静かな京の街を2つの人影は歩いていた
カサカサと紅に染まった落ち葉を踏みながら、一見美少女に見える男は言った
「寒いですねぇ」
「あと少しで冬ですからね?それに今は夜ですし…
今日は特に異変もありませんし、もう帰りますか?沖田先生」
「…そうですね」
空を見ながら沖田は男の提案に乗り帰ることにした
沖田と呼ばれた男は沖田総司と言う
顔は女顔でか弱そうなイメージだが剣の腕は新撰組で1、2を争うほどで一番隊隊長をしている
新撰組とは京を守るために作られた機関で、今でいう警察みたいな役割だ
最も、警察みたいに生ぬるい捕まえ方ではなく殺し合いになることもある
沖田は人を斬ることに躊躇いなどなく、反対に嬉々してる部分がある
笑いながら人を斬る姿は今では想像できないほど恐ろしいため『化け物』と呼ばれることがある
性格は一筋縄ではいかない腹黒
常に笑顔のため何を考えているのかわからなく余計に不安を煽るという…
ちなみに沖田の隣にいる男は平隊士で、沖田の配下である
そんな2人が帰ろうとしたとき……
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