第5章

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ドアがあくと、そこには俺の可愛い美維がいた。 「瑞穂~朝ごはん食べてなかったから、もってきたよ♪」 とニコッとしながら、生徒会室に入ってくる。 それをみて、やっぱりおもしろがる双子。 『あれー?君、うわさの美維ちゃん?』 『ほんとだー。ねぇ、瑞穂と同室って、本当?』 同じ顔が、美維に近づく。 すると美維は、少しびっくりしながら言う。 「えっと…、瑞穂とは同室で、今年入学した一年の、嬉野美維です。よろしくお願いします。」 ペコッとする美維。 すると、双子はなにかを思いついたのか、ニヤッとして、美維の顎をあげた。 『俺は柊龍紀。敦紀とは双子で兄。三年だ。よろしくな、美維♪』 『俺は柊敦紀。龍紀とは双子で弟。三年だ。よろしくな、美維♪』 ほとんど同じことを言った双子は、美維の頬にチュッと、優しいキスをした。
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