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美維side
「はぁっはぁっ…。」
私は今、走っている。
「ひっ、日向…!」
私はさっきまで、生徒会室にいた。みんな、会議をはじめようとしていたとき、携帯がなった。
だれからだろう…?
私はそう思い、ディスプレイを見た。
…日向からだ。日向は友達だから、もちろん番号は教えてある。
ピッ。私はでた。
「もしもし日向?」
すると、かえってきた声は日向ではなく、ほかの男の人の声だった。
『おはよう。美維ちゃん。』
私はそのことにびっくりした。
私は、みんなに聞こえない程度の声で、話しを続けた。
「だれですか…?」
『知りたい?』
男の人はクスッと笑う。
「なんで…日向の携帯、もってるんですか?」
『なんでかなー♪今から言う場所にくれば、わかるんじゃない?』
男の人は、笑う。
『…まぁ、来ないと日向が大変なことになるよ?』
すると、携帯の声が私の知っている声になった。
『みっ…美維…くんなっ。』
それは、日向の声だった。
「日向?!どうして…ケガしてるの?!」
絶対にそうだと私は思った。
『ねっ?分かった?』
男の人は、笑い、最後に『だから、来てね?』
と言った。
「わかりました。」
私は、そう言い通話をきった。
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