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独り言を張り上げ見つめた先に輝くのは秘密兵器『カメラ付きインターホン!』これさえあればドアを開けずに相手が確認できるのだ!
僕はボタンを押し、玄関先を確認した。
「あ、雪。」
「ハラミ?早く開けてよぉ~」玄関先にいたのは僕の自慢の彼女の丹桜雪乃。僕は彼女を『雪』と呼ぶ。彼女もまた僕のことを原田三喜雄で『ハラミ』と呼んでいた。
「待ってて、今開ける。」僕は玄関まで急いだ。カメラは付いているが自動では開かないからだ。
「いらっしゃ…い゛ぃ!」ドアを開けた僕は彼女の持ち物に驚いた。両手には海外旅行にでも行くかのようなトランクを背中には登山にでも行くかのようなリュックを背負っていた。
「来ちゃった。」彼女の『来ちゃった。』が何を意味してるか瞬時に理解した僕は慌てて、
「お、親に女の子だけは入れるなって💦」
「…ま、普通はそうね。」
(なんだ、その私は普通じゃないのよ。みたいな言い方はー!)
「お邪魔しま~す」トランクを壁にぶつけながら侵入した雪は10分後には見事に部屋の面積を半分にしていた…。
「これからよろしくね」
「はい。」
「変なビデオあったから捨てておいたよ。」
「…は、はい。」僕の一人暮らしが終わった。
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