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新田奈津美(にったなつみ)である。
彼女とは小学生からの幼なじみだったりする。
「あっ!奈津美おはよ」
挨拶を交わしふたりは並んで歩き、
バス停へと向かいながら急に奈津美が話しかけて来た。
「みどりあんた眠そうな顔してるねぇ~朝弱い癖に良く続くよ…。ん~恋の力はおそるべし?」
奈津美が一本前に踏み込み、
みどりの方になにやら企んだ笑みを浮かべる。
(もぅ奈津美の奴私をからかって楽しんでるなぁ~…。)
その原因は彼女に憲治と付き合っていることを話したからなのだが…。
「良いじゃんもぉ…だって…憲治が、朝だけは…一緒にって聞かなかったんだもん!!」
「あはっ!あの、堀内君がねぇ~うん、うん、まぁ…みどりは鈍感だったから堀内君の気持ちに気付かなかったんだろうし?」
奈津美は体の向きを戻し、また歩き出していた。
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